連続フルイニング出場は、誰も出来なかった訳ではなく、誰もやろうとしなかっただけだ
”有給休暇”を取り20試合ぐらい休んでも、残りの試合で良い結果を出したほうが評価してもらえる
だから、誰もフルイニング出場に拘らなかった。
しかし、金本は、最初から最後まで出場する事に拘った
それは、
・プロとして報酬を貰っている以上、それが義務であり誇りであるから
・妥協して休んでしまうと、どんどん休み癖が付いてしまい、それが怖いから
・休んでいる間に、自分の代わりとなる選手が活躍するのが怖かった
・スタメンがコロコロ代わるチームは、弱く見えてしまう

自分を”ビビリ”だと言い、常に数年先を見据えて努力し、
試合に出れば全力でプレーする。
本人がケガと口にしなければ、ケガでは無いという考えは衣笠祥雄と同じだった。

甲子園に出場したわけでもなく、プロにも期待されて入ったわけでは無かった
プロとしての覚を持ち、人並み以上に努力した結果が4番になり、阪神で優勝、連続フルイニング出場世界記録を樹立出来たのだと思った。